
DX推進のカギとなる人財育成
小田急電鉄株式会社
今回の事例紹介は、小田急電鉄株式会社さまです。
株式会社プライバシーテックは、小田急電鉄株式会社・デジタル変革推進部さまからご依頼をいただき、「データプライバシー研修」を行いました。
小田急電鉄株式会社さまは、中期経営計画にもデジタルトランスフォーメーション(DX)を掲げ、具体的な取り組みを積極的に推進されています。
どのように全社的なDX推進やデジタル人財の育成をされているのか、
また今回弊社の研修を通して感じたことなどを、率直に語っていただきました。
INDEX:
◾️デジタル変革推進部について
◾️今後の展望
◾️データプライバシー研修について

インタビュイー:
山田 聖さん 小田急電鉄株式会社 経営企画本部 デジタル変革推進部 DXグループ 課長
和田 清楓さん 小田急電鉄株式会社 経営企画本部 デジタル変革推進部 DXグループ
※所属・役職名は取材当時のもの

デジタル変革推進部について
ーーまずは、お二人の所属部署であるデジタル変革推進部の役割について教えてください。
山田さん:
デジタル変革推進部には主に2つの役割があります。1つ目は、当社におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を牽引していくことです。既存事業のDXをミッションとして、人財育成やデジタル活用の環境整備や支援などのDX推進を包括的に担っています。2つ目は、社内の情報システム部門としての役割です。ネットワーク・デバイスなどのITインフラの保守・運用や、業務システムの企画などを担っております。中長期的な数値目標としては、2026年度までにDXを推進していく人財を120名以上、DX推進していく上で必要となる専門的な知識を有した人財を400人以上育成していくことなどを掲げています。
ーーDXを推進するにあたって課題となっていることはありますか。
山田さん:
DX推進とひと言で言っても、実際に何をするのか、ということは置かれている状況や直面している問題によってさまざまであると考えています。そうした点から、社内の各事業部などと定期的に意見交換をしながら、具体的なアクションプランの作成へとつなげていっており、限られた経営資源の中で、どこから進めていくのか、といった点を見定めていくことが大きな課題であると感じています。
ーー情報システム部門としての役割についても教えてください。
山田さん:
DXを実現するためには、当然デジタル技術などを活用できるインフラが整っていてこそ可能になると考えています。そのため、部内にはITインフラやセキュリティを守る役割を担うグループも設置されています。新しいことや変革がフォーカスされがちですが、整備されたインフラ基盤があってこそ、安定的にデジタル技術を活用することや、データ活用が実現可能となるので、非常に重要な役割であると認識しています。
今後の展望
ーー今後の展望をお聞かせいただけますか。
山田さん:
デジタル変革推進部は、明確に全社的なDXを牽引していく役割が与えられた2023年度から約2年間にわたってDXを推進してきました。今後も、部署の名前の通り、会社全体のデジタル変革を推進するとともに、業務効率化や生産性向上を目指していきます。
データプライバシー研修について
ーー今回の研修では、管理職層の方々にご参加いただきましたが、どのような狙いがありましたか。
和田さん:
今回は、当社のデジタル人財育成方針に基づき、受講する対象を「DXリーダー」人財(DXやデジタルビジネスの実現、業務変革を主導し、デジタル施策を企画 ・立案・工程管理するリーダー格の人財)としました。 そのため、対象を管理職層とし、コーポレート部門をはじめ、交通やまちづくりといった事業部門からも各部2名程度を選出いただきました。
ーーDXリーダーを育成するための研修プログラムについて教えてください。
和田さん:
2024年度下期から、「DXリーダー」育成のための教育プログラムを開始しました。DXを推進するために必要な知識とスキルを包括的に学べるプログラムとして、5つのオフライン研修を実施しています。そのうちの1コンテンツに、プライバシーテック様の研修を取り入れました。なお、オフライン研修のほかにもEラーニングを使ったオンライン研修も複数実施しています。
ーー教育プログラムの策定において、どのような点を工夫されていますか。
山田さん:
教育プログラムの策定にあたっては、「実務に役立つ」をということをキーワードとしています。研修に参加する方々も、業務時間を割いて参加をしていることを踏まえると、参加した人や送り出した部署の方々にとっても「参加してよかった」と感じていただくことが非常に重要であると考えました。そうしたことから、各自の通常業務に活かせるアウトプットが得られる研修としました。
和田さん:
その点を踏まえ、研修のグループワークでは、業務内容やデータの活用方法が近しいメンバーを同じグループにするなどの工夫もしました。そうすることで、普段は接点がなくても、お互いの業務イメージがつきやすく、ディスカッションしやすいと考えたためです。実際、今回の研修後のアンケートではグループ分けに関して好感触のコメントが多く寄せられました。
ーー弊社の「データプライバシー研修」をプログラムに加えていただいた理由をお聞かせください。
山田さん:
DXを主導する人財を育成していくために、まずはリーダーに、押さえてほしいポイントを共通認識してもらうことが理想だと考えました。特に専門的なスキルを持つ人財と連携してデータ分析を進めていく上では、リーダー自身もデータそのものの扱い方を理解する必要があり、プライバシーの観点も大事な要素だと感じたためです。
ーー研修の目標 (以下2点) は達成できましたか。
DX推進におけるプライバシー配慮の重要性を理解し、プライバシー懸念が生じる事案を捉える感度を高める。
社内におけるデータ活用議論のコミュニケーションを円滑にするためのフレーム(枠組み)を揃える。
山田さん:
新しい企画やプロジェクトを進める際に、どのような観点でプライバシーに配慮すべきなのか、考え方のヒントを参加した方々に学んでいただくことができたと感じています。 また、プライバシー観点での配慮が欠けると信用を失ってしまう、というリスクも知ってもらうことができたと感じています。
和田さん:
参加者から、「自分の業務の中で、今回学んだフレームワークを使っていきたい」という感想が複数ありました。そうした声を踏まえると、想定していた目標は達成できたと感じています。
ーー研修を通して、良かった点を教えてください。
和田さん:
研修冒頭の「プライバシーポリシーは普段読みますか?」という投げかけは、参加者が自分のこととして取り組みやすく、良い導入だと感じました。グループワークについても参加者からの評判が良かったです。アウトプットを考えることが大切だと学び、プライバシーに対する感度が高まったことに大変満足しており、お客さまの視点で考えることの重要性がよく伝わった研修だったと思います。また、実務に近い事例を取り入れていただいたので、理解がしやすく非常に良かったです。
ーーどの企業様であっても人財育成は大事な課題ですよね。本日は、貴社の取り組みのご紹介や、弊社研修へのご感想をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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